コラム・なぜ社員研修が必要なのでしょう

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なぜ社員研修が必要なのでしょう

畜産業には、社員教育はいらないという方もいます。
指示通りに動けばよく、それ以外は必要としない。という考えのもとのことでしょう。

確かに、その考え方も間違いではありません。それは、考えることよりまず目先にある作業を片付けよ。ということだと思います。考えるのは経営者か幹部社員が行えばよく、報告さえすればいいという説から来ていることもあります。

私たちも、この業界に入るときはそう思っていました。上司に報告すればそれでよい。後は関与せず他の業務に邁進するものだと考え行動していました。
しかし、年を重ね上司になったとき、こう思いました。
「仕事の経験は教えられるが、教え方や、上司としての振る舞いはどのようにするのだろう・・」
先輩上司は「ガツンと行けばいい、俺の背中を見させれば覚える」など、本当にそうなのだろうかと考えて戸惑うことが多いものでした。

周囲は、誰も経験していないので、相談できないし誰もわからない。教えるけれども、伝わったかわからず、結果理解されておらず上司の責任であると叱責される始末。では、部下はいらないから自分一人で全てを行いたいというあきらめ感もあり、上司はつまらないな・・と心に呟いたこともしばしばでした。

同期上司は、「俺の指示に従えば良い」「一つ一つ相談せよ」と自身を中心とした指導方法で、私と少し違うなと感じます。
その後輩を見ると、指示待ち後輩になっていて本当にいいのだろうかと自問自答する毎日です。

確かに、先ほどの通り「指示通りに動けばよく、それ以外いらない」とい考えに戻るわけですが、気づくこと、異常を察知する力が身についていないと感じるのです。しかし、それは上司が行えばよいということでしょうが、その上司も十分経験のある能力を有していないことも多いように感じます。
そのような農場は生産性はまあまあで、損はしないがとても良いわけでもない。
でも畜産業はそのようなものという先入観で状況改善を特に考えないという流れがあるように感じます。

今は、社員研修はいらないかもしれません。新人が、中堅となり、ベテランになるそんなステージが変わるとき、社内の底力が変わるときでもあるのです。

その時に教育するという考えもできますが、実際そのステージに行いたい他の研修もあるのです。

しっかりとした経営者は社員研修に労力と費用をかけます。
社員研修は、仕事を教えることもありますが、「物の考え方」「報告することとタイミング」等多岐に渡ります。

それは、本来社内風土が教えていくものだと思いますが、現在の畜産業は人の出入りが激しいこと、そこまで従業員に教育する時間がないこと、又は早期離職によることから教育がもったいない等あります。

では、そのままでよいのか。というと先ほどの通り、5年10年根付いてくれた貴重な人材はいつまでも考える力が弱い人材(人在?)となってしまうのです。
今後畜産業は少ない人材で発展していく時代になると考えています。人材はその育て方で人材(作業者)になり、人財(会社にとって宝になる人)になったり、人在(ただ会社にいるだけの人)になることも、人財になるためにもそのための教育を必要としているはずです。省力化していく農場の発展には考える力、まとめ上げる力、先を読みコストを削減する力と沢山の課題があると感じている方々がいます。

生産性向上は家畜の仕事です。私たち「人」はそのための力を注ぐのが仕事です。
でもそこに気づくことが出来ないと、何年たっても何も変わらない現実。
しかし経済は速い速度で流れている事実に気づくことなく、他社に押されていくこともあるでしょう。そのような世の中になりつつあると感じています。

だからこそ、先を見ている経営者は次のステージの為にもこの人は右腕になると信じた人に投資(教育)をするのです。
労働者だけでは、会社は成り立ちません。考え、先を読む指導者(上司や幹部)が必要になります。しかしその力は天性のものもありましょうが、教育が重要であるはずです。

社員研修は、今日行わなくても困ることはありません。しかし根付いた貴重な人材を次の為に育てる時研修は必要になるのです。

研修を行う専門会社もあります。しかし畜産業は想定されていません。一般的でホワイトカラー向けの場合もあります。

せっかく教えるのであれば畜産に精通した会社にお願いしたいと考えましょうが、人材教育を得意とする会社は多くはありません。
私たちは、畜産を経験した指導員が現場にあった、分かりやすく定着化しやすい研修をしています。
だからこそ、わかりやすく、困らない研修ができるのです。座学だけでは退屈で覚えられない。そのような研修をわたしたちは知っています。せっかく研修を受けて頂くのであれば、御社を題材にして現場を歩き体験して学習することが、興味を持ち覚えることになり、たとえそれが私たちの研修の効果と認識されなくても、自然と覚えたでも構いません。何か○○君が変わったと感じて頂ければと思います。

基本が出来お客様のご希望に叶う人材ができれば、私たちの社員研修は成功したと考えています。
○○君は仕事ができるな、やはり採用して良かった。と言われる人材のお手伝いが出来ればといつも思い考えています。

費用も畜産を知るからこそ必要な時間だけ頂ければよいという考えにあります。
今日は2時間、来月は3時間など、限りある貴重な人材の貴重な時間を必要な時間分のコストで効果が得られれば、きっと後悔しない研修になることでしょう。

私たちは、そのことを思いつつ今日も研修を行っております。
nogutikusan

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